インネパカレー男、ネパールへ

ネパール探訪、ネパール論考

Day48: メタブログ、休養日、わさび

 毎日ブログを書いていると、自分がネパールを生きているのか、ブログの世界を生きているのか、曖昧になってくる。

 職業作家でない限り、あるいはブログを収入源としていない限り、書きたいことや広めたいことが先にあって、ブログを書くはずである。しかし、ブログが日課になってしまうと、それが逆転する。すなわち、ブログ自体を書きたいから、あるいは書かないといけないから、書きたいことを考えるようになる。

 それはそれでいいのだろうが、それだと起きている間、ずっと頭の隅にブログの考えが住み着いてしまう。「これブログのネタになるな、写真を撮ろう」という考えが、今身を置いているネパールから私を別の世界に連れていってしまう。すぐ目の前のネパール、手が触れられるネパールに意識が向きにくくなるのである。

 私はネパールにネタ作りに来ているわけではない。ネパールに滞在したいという想いがあったから来ているのだ。であれば、スマホのブログの世界に浸ってばかりいるのは本末転倒である。滞在記録ももちろん残さなければならないが、個人的な取るに足らない出来事は日記に書き記せばいい。

 この日一番インパクトがあったのは、朝のチヤでお米のパン、それに日本のわさびが添えられていたことだった。"ジャパニーズ アチャール"(日本の辛い漬物)と呼ぶのは、いささか違和感があった。「日本人はお寿司を食べる時くらいしかわさびを使わないですよ」と、私は笑いながら教えてあげた。

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